ここ数日、息子のお腹がパンパンでした。
空気がたまって、軽く叩くとポンポンといい音がするくらい。
これはまさか…。
我が息子、ヒルシュスプルング病という病気を生まれながらに患っていて、腸の一部の神経節細胞がない状態でした。
それによって、本来お尻まで食べた物を運んでくれる機能が途中までしか働かず、うんちが出なくてひどい便秘状態に。
お腹が張ってしまってミルクがほとんど飲めず、数回の入院や、毎日の座薬、さらには毎日お尻に指を突っ込まれてガス抜きをされるという過酷な新生児時代を過ごしました。
2020年の11月に手術を行ったあとは、それまでのことが嘘だったかのようにミルクも飲めて、みるみるプクプクになっていきました。
が、ここ数日、どうもお腹が張ってきていました。
心配して病院に電話すると、小児外科の先生にも確認していただき、
「ミルクが飲めているなら、様子を見ていて大丈夫。」
とのこと。
ちょっとは安心できましたが、次の通院まで二週間くらいあります。
しばらくこの不安が続くのか…。
と思っていました。
が、しかし!
昨日の晩、私が何かの気配を察して目を覚ますと、隣で寝ている息子が踏ん張っている声が聞こえます。
これはもしや!?
と思って様子を伺っていると、
ブリッ!
ブッ!
ブッ!
ブッ!
ブッ!
ぷぅ
と、なかなか激しめのオナラ(とうんち)が出る音が。
すぐに確認すると、特別多くはないもののそれなりの量のうんちが出ており、心配していたお腹は、全て出し切った!と言わんばかりにやわらか〜くなっていました。
これには妻と顔を見合わせて安堵しました。
一時は、また通院や入院があるのでは?なんて心配しましたが、普通の便秘だったようです。
朝には、主治医の先生が丁寧にお電話をくださり、大丈夫だった旨を伝えました。
それにしても、息子の病気がわかってから何度となく思いましたが、オナラもうんちも、臭いしおむつ替えは面倒なのですが、これが普通に出ることの喜びやありがたさを身に染みて感じます。
普通、ってなんでもない時は気が付かないのですが、とってもありがたいことなのです。
息子は大変な思いをしましたが、そのおかげで我々家族は普通のありがたみを知ることができたなあ、と感謝せずにはいられません。
【本日の一枚】