「今日の予定は特にないので…」
と、朝の看護師さんの巡回の時に言われた本日。
1日、様子見ということで、ただ過ごすという平和な1日に…、なるかと思いきや、入院の終盤に思いがけない試練が待ち受けているということを、この時は息子も父も知らなかったのです。
どういうことかというと、とにかく今日は間が悪い!
息子が眠そうになって、抱っこして、
「よし!寝た!」
と思ってベッドに置いたりするくらいのタイミングで、必ず誰か来ます。
実は、
「今日の予定は…」
と言っていた看護師さんが来たのもそのタイミング。
そのあとは、別の看護師さん来るわ、掃除のおばちゃん来るわ、お医者さん来るわでいまいちまとまって寝られません。
そして、これまで2人部屋を1人で使わせていただくというとっても贅沢な日々を過ごしていたのですが、ついにこの日のお昼前に、もう1人お子さんが入ってきました。
えーっ、マジか!
と思いましたが、落ち着いて考えれば、これまでも個室に入っていたわけではないのです。たまたま1人だっただけです。
病室に空きがあれば誰か入ってくることも当然あります。
お互い様、の気持ちで過ごしたいと思いながらも、ちょっと気を使います。
それでも、お昼過ぎに息子がやっと深く眠ってくれた隙をついてシャワーを浴びることに成功!
ここだけは今日唯一安らぎを感じた瞬間でした。
LINEで妻と明日の退院の時の流れを確認したりしながら過ごしていると、お隣に来たお子さんがちょいちょい泣いています。
それもあってか、さっき寝たあとはなかなか眠りにつけず…。
寝ても30分程度で目覚めてしまいます。
彼も、お隣の子も穏やかに過ごしたいのでしょうが、ここは病院。なかなかそうも行かないようです。
21時30分になってようやく眠れた息子。
あとは長く眠ってくれれば、というところでしたが、そうそう簡単には行かず…。
2時ころミルクとおむつで起き、それは普通に済んで寝てくれたのですが、3時半頃また起きてしまい、さらに相部屋になった男の子も息子の声で起きてしまいます。
そのあとは、どっちかが泣くとさらにどっちかが泣く、というような負のサイクルに陥り、ろくに顔も合わせていない隣のお母さんとそれぞれ孤軍奮闘。
親同士も言葉を交わしたわけではありませんが、なんとか寝かしつけようと必死なのが伝わってくるし、あちらにも伝わっていたように思います。
たぶんお互いに、相手の状況を想像しながら、
「たのむ!泣き止んでくれ〜!」
と心の中で叫びながら耐えていました。
後から確認するとせいぜい1時間くらいだったのですが、これがもう永遠にも感じるような苦しみ…。
お隣は後から入っていらしたし、こっちの方が子どもが小さかったので、余計に気を使ってくださったように感じます。
「しーっ!」
と、お子さんをなだめる声も聞こえてきて、大変申し訳なく思い、それも苦しさを倍増させます。
それでも、何とお互いおさまって子どもたちは眠りにつきました。
退院前の最後の試練がまさかの夜中に待っていました。
【本日の一枚】