2020年4月から1年間の育児休業を取得している男性教員です。毎日の育児日記を中心に、男性の育休のリアル、育児に役立つアイテム紹介をしています。

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育休のこと

男性の育休復帰の心構え♪〜準備しても上手くいかない…、でも、そんなもんだ!〜

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こんにちは♪育休先生、NIKE(@ny_lifework)です。

男性の方で、絶賛育休を取得中の方、または、これから取るよ♪取りたいよ♪というみなさん。もしくはその奥さん。周辺の方々(もはや誰でもいい)。

育休からの復帰に不安があったり、イメージできなくてハラハラしたりしていませんか?

本記事では、下記の内容をお話いていきます。

目次

  1. 男性の育休復帰後の現実
  2. 考えたり、準備しておくといいこと
  3. まとめ

この記事を書いている私は、特別支援学校に勤務している、34歳。2児の父です。2020年4月から1年間の育児休業を夫婦で取得していました。

2021年4月から職場復帰し、育休前と所属学部も校務分掌も変わり、ひいひい言いながら生活しています。

妻はあと一年育休を継続中。とはいえ、長女は幼稚園に通いだし、2番目の息子は自力で移動できるようになったりと、妻には大変な思いをしながら日中過ごしてもらっています。

実際に育休から復帰した経験をもとに、お話ししていきたいと思います。

1.男性の育休復帰後の現実

子供の相手をしながら働く人のイラスト(父親)

1−1.仕事のある生活に慣れるのがきつい(おそらく男女関係なしに)

まず、当たり前のことではありますが、生活リズムが大きく変わります。

私の場合、その変化に慣れることで、4月はあっという間に過ぎていってしまいました。言い訳かもしれませんが…。

どんなことが大変だったかというと、例えば、朝の支度です。

育休中は、用事があったにしても、ある程度子どもたちのリズムに合わせて進めることができました。その時間の余裕が育休の魅力だったりします。

ところが、仕事に行くとなると、出勤時間までに終わらせなければならない!というタイムリミットが生まれます。

私の場合、お風呂掃除と日によって朝食とお弁当づくり、離乳食を食べさせてから、余裕を持ってゴミ捨てしながら出勤、というのが理想です。

ですが、その合間に自分の準備をしつつ、子どもたちの朝の支度をさせつつ…、と準備していくと、なぜ!?と思うほど時間があっという間に過ぎていきます。子どもたちを急かしたくないなあ、と思いつつそれがなかなか難しい…。

加えて、仕事に復帰することで、1日のタスクの中に、家事育児の他に職場での業務が加わります。頭と体が精一杯で最初の1ヶ月は過ぎていきました。

また、育休中はかなり限定的だった人付き合いも急激に増えていきます。特に嫌な関係性がなかった、というか、特によく関わる同僚の先生方は神様か仏様か!?というレベルの人格者揃いだった私の周りの先生達でしたが、単純に人と話すだけでも少なからず気を遣って疲れるというもの。なかなかエネルギーを持っていかれました。

1−2.育休中と同じスペックで家事育児はできない(同じ水準をキープしようと思うとキツくなる)

当たり前のことですが、復職したらどう考えても家事育児に割くことができる時間が減ります。

1日あればできる家事や育児も、それをできる時間が、かなり少なく見積もっても通勤も含めて10時間は減ってしまうので、どうしたってできることは減ってしまいます。

でも、育休中に家事や育児の大切さ、奥さんの大変を身を持って体験した育休男性は、「仕事をできる限り減らして(もしくは効率を上げて終わらせて)家事育児のスペックをキープするぞ!」と意気込んでしまいがちなのではないでしょうか?

おそらくですが、まず間違いなく挫折します。だって日中できていたことを、仕事に行く前と後に終わらせようというのです。

そのためには、睡眠時間を削る必要があります。育休中は比較的しっかり寝ていたとしたら、睡眠時間と時間を削られた状況で家事育児のスペックをキープしようとすることになりますし、それに加えて仕事がある生活に慣れなければいけないというおまけまでついてきます。

そうしていくと、育休中の自分と復職後の自分を比較して、なんか自分の父として、夫としてのレベルが下がってしまったような気持ちになり、一層落ち込みます。しかも、仕事に慣れるのに苦戦して残業が増えて行ったりすると、仕事の方にも影響が出てきちゃったりしそうです。

1−3.奥さんが育休継続なら奥さんの負担増

我が家の場合、2021年度の月から私が職場復帰。妻はさらに一年育休をいただいています。

当たり前ですが、家事育児の役割分担として妻に割り当てられる部分が増えます。

私が早起きしてできる部分は当然やってから仕事に行くわけですが、毎日予定通りにことが進むとは限りません。

娘がなんだか準備してくれない。今!?ってタイミングでうんちが出る。お弁当や朝食の準備がなんだかスムーズに進まなかった。などなど。なんだか人生うまくいかないなあ、なんて日がよくあります。(人生は大袈裟だとしても)

そうなると、出勤すべき時間が決まっているわけで、途中であっても妻に後のことをお任せして、私は仕事に行かなくてはいけないわけです。

申し訳ないと思いつつ出勤する日の気分は決して良くないし、それでも頑張ってくれる妻には頭が上がりません。

うまくフォローし合いながら、自分のできることを見つけていく工夫が復帰後には求められます。

1-4.  家から離れると、少しリフレッシュできるという面もある

これに関しては、ちょっと視点というか感覚が違うところではありますが、これまでおうちにずっといたのと比べると、職場に行くことで少し気分的に解放される部分があったのは事実です。

家事や育児のきついところは、なかなか逃げ道がないところかなと思います。

子どもたちがなかなか言うことを聞いてくれない時も、体が疲れていて洗濯物畳むのきついなあ、なんて時も、基本逃げずにやらなきゃいけないわけで(保育園に預けたり、帰ってきた旦那さんなり奥さんに任せる、というのはありだとしても)、なかなかきついところがあります。

しかし、仕事に行くと、一瞬その大変さから解放されて、家事育児とは違った仕事をすることで頭の使い方も変わるし、休憩できる時間があるお仕事ならばゆっくりコーヒーを飲んだりできるかもしれません。

実際、復帰後にベテランの女性の先生とお話しした際、「家事より仕事の方が楽だと思ったし、やっとゆっくりコーヒーが飲める♪と思った。」という話を聞かせてもらいました。

なので、仕事に行くことで気分転換をして、家事や育児を頑張る!という考え方もありだなあ、と思いました。

でも、その間、奥さんが家事育児を頑張ってくれているということだけは、忘れてはいけません。

2.考えたり、準備しておくといいこと

2-1.生活の変化を見通しておくこと

1人で育休、2人で育休(うちはこれ)、どちらかだけ復帰、2人とも同時に復帰、などなど、家庭によって育休とその復帰のパターンはそれぞれです。

さらに、そこにお子さんの生活の変化(保育園幼稚園に行くようになる、離乳食が始まる、そろそろ歩き始めそう、などなど)も加わってくると、それはそれは生活の様子が大きく変わることになります。

なので、そのへんの変化を見通した上で、どんな準備が必要か考えておきましょう。

例えば、どんな時間設定で動かなきゃいけないのか、とか、自分が担える家事育児、奥さんに任せなきゃいけない家事育児はどんなことか?などは基本だし、とっても大事です。

実際やってみないとわからないところはありますが、イメージしておくだけでも復帰してからのバタバタは多少減らせることでしょう。

我が家の場合、時間や家事分担に加え、娘が幼稚園に通い始めるというおまけもついてきたので、お弁当を作ることや、お昼過ぎには帰ってくることもイメージしておく必要がありました。

できれば、育休終盤に差し掛かったあたりでそのイメージに沿った生活リズムで過ごす練習もしておくと良いです。朝の時間が決まっているだけでも、結構ハードルが上がります。

昼間の家事育児を1人でするというのも、いい練習になります。その際は、仕事に復帰するお父さんもワンオペを経験しておくと、復帰後のお母さん(お母さんがおうちにいるのであれば)の大変さを実感できるので、それもお勧めです。

この経験があるとないとでは、自分も家事や育児をしっかりやらなきゃ!と思う度合いが変わってくる気がしています。

2-2.家事と育児の優先順位を考えておくこと

単純に人手と時間が減るので、家事や育児に当てられる時間や労力が減ることになります。育休中と同じ水準でやろうとすると、なかなか厳しいものです。

なので、絶対やらなければならないことを優先してやるようにすることも大事です。

洗濯とか、食事の準備とか、イヤでも毎日やらなければいけないことはやらないわけにも行かないので仕方ありませんが、例えば買い物や掃除は週末まとめてやるなどはよくあることかと思います。

他にも、洗濯は夜やることにするなど、時間をずらすなどの方法もありですね。

諦められそうなものがあるのであれば、諦めるというのも一つの選択肢です。手を抜けるところを見つけるのも、結構大事なスキルかもしれません。

もし、お金に余裕があるのであれば、自担ができる家電に乗り換えたりして、解決するという方法もあるかと思います。

食洗機を導入する(我が家は置き場がありませんが)、乾燥機能付きの洗濯機にする(欲しい)、ロボット掃除機に頑張ってもらう(まず床を片付けろ)などなど、費用対効果が高そうであれば、家事の時間を減らすことができる投資をするのも手だと思います。

2-3.仕事を早く終わらせるための作戦を考えておくこと

家事育児に割くことができる時間が減るのであれば、なんとか工夫して捻出するしかありません。

短時間の勤務体系にシフトすることや、転職、思い行きって仕事をやめる!なんて決断をできればすごいですが、保守的な私にはなかなか難しいところでした。

ので、いかに仕事を早く切り上げて帰宅するのか、が大事になってきます。

私は、まず周りの先生たちに、「極力定時に帰ります!」ということを宣言することをお勧めします。

とは言っても、なかなか思い切った発言になるかと思います。なんの脈絡もなくその話をすると、びっくりされるかもしれません。なのでいかに自然な会話の中でさらっと言えるかが肝です。(多分。私だけか?)

しかし、そこは男性の育児休業がまだまだめずらしい状況を逆手に取ります。

復帰してくれば必ず、「育休どうだった?」的な話題を振られるので、いかに男性が育児に参加することが大事かわかったことを説明した上で、「なので、できるだけ早く帰って家事や育児をしたいんです!」と言えば、賞賛されつつ周りの方も気を遣ってくれること間違いなしです。(たぶん)

また、仕事におけるタスクとその管理の仕方を考えておくのも大事です。

この辺りは、上手な人は言われなくても以前からやっている!というところかと思います。私の場合、それがとても苦手でしたので、復帰を機に頑張ろうと思ったポイントでした。

仕事から離れ、時間に余裕があるため特に締め切りなどに追われることもなくついついゆったりしがちな育休中の生活(それがいいところでもありますが)。

子どもを急かさない程度に、タスク管理の仕方を家事をこなすときに意識できるようにしたり、スマホアプリ等のツールを使うことで解決したりする練習をしておくと、復帰した時に早く帰るための助けになるかもしれません。

育休を取得して私が気づいたのは、時間は有限だということです。(前から分かっとけよ、って感じですが)

毎日休みで時間はたっぷりあるはずなのに、家事育児に追われてあっという間に1日が終わってしまう、なんていうことはザラでした。

仕事をする時の時間の考え方を見直すきっかけができた、ということも育休をとった効果の一つだったと思います。

2-4.時間のかかりそうな検討事項は、育休中に済ませておく

これは是非やっておいて欲しいことなのですが、せっかくの休みなので、家族会議にかかりそうな検討事項や、それに関わる手続きなどは是非済ませたいところです。

気がついたらクレジットカードこんなにいらないや、とか、部屋にいらないものたくさんあるんじゃない?、保険代、高いから見直したいよねえ、などなど、家にいるとけっこう無駄なことや、後回しにしていたことに気がつきます。

それ、解決するなら休みのうちにやってしまいましょう!

復帰したら慌ただしい日々が待っています。ましてやそこの子どもたちの生活も重なってくるので尚更です。

週末にやろう!と思いますが、子どもたちと遊べる大事な時間だったり、奥さんに羽を伸ばして欲しいと思ったりすると、あっという間に終わります。

育休を経験すると、これまで以上に家族との時間を重要視するようになる(と思います!いや、絶対!)ので、余計に大人の事情は後回しになりがちです。

是非、できる範囲でこれらのことは済ませておきましょう!スッキリした気持ちで復帰後の生活ができるかもしれません。

2-5.どうせうまく行かないだろうというマインドセット(笑)

いろいろ言ってきましたが、イメージ通りにことが進むということがないのも育児の大変さや面白さのうちです。

座っていた子どもが寝返りをするようになり、はいはいで自由に動くようになれば気をつけることも増えます。

ミルクや母乳だけで生活していた赤ちゃんも、離乳食が始まる時期になれば食事の準備の手間は格段に増えます。

イヤイヤ期が始まれば、着替えや食事など毎日の当たり前の生活の難易度が急激に上がって、イライラしたくなったりします。

それをほどほどにイライラしつつも受け入れるためには、親の心の余裕が一番大事と言っても過言ではありません。

復帰前にイメージしていた通りにできない!とイライラすると、子どもはそれを察してしまいますし、それによってさらに生活が不安定になってしまうかもしれません。それは避けたいところです。

なので、いろいろ準備するのは大事ですが、「ま、そんなにうまく行かないよね♪」と思っていられるのが実は一番大事で、そんなもんだと思えればストレスも多少減らせることでしょう。

できたらラッキー、できなくてもそんなもん。私はそれでいいと思います。

3 まとめ

いかがでしたか?

職場復帰すると、当然のように時間に制約が生まれ、仕事に慣れるのにもエネルギーが必要になります。

育休のときに、頑張って家事も育児もやっていればいるほど、復帰後にこれまでやっていたことができなくなってしまって苦しい気持ちになってしまうなんてこともあるかもしれません。

さらに家族にも負担が増えてしまうと余計にプレッシャーを感じてしまって、なんだか自分がダメなお父さんや夫になったような気になる事もあります。(自分だけかもしれませんけど)

なので、少しでも復帰する前に想定できることは対策を考えたり準備をしておくと、復帰したときに楽になると思います。

育休を機に家族の生活の仕方について見直しをするということも有意義な過ごし方だと思います。

とはいえ、考えていても実際はなかなかうまくいかないことも多いです。

なので、諦めるところは潔く諦めたり、辞めてもいいことはやめたりして、うまくいかなくても仕方ない、と思えることが一番大事かもしれません。

心の負担を軽くして、心身ともに健康に、家族の生活が安定していることが一番!という気持ちで、準備してみてくださいね♪

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